恐怖のゲーム脳

バイト先の店内では、CMに混じって歌が流れる。「何で今この曲?」と思わせる微妙に古い曲もあったりするが、いい曲が多いのは確かであり仕事の息抜きにはちょうど良い。
最近になって、QueenのI Was Born To Love Youが流れるようになった。間違いなく名曲なのだが、今の私には恐るべき弊害を発生させる毒音波でもあった。


れ、レオナルドが! ダ・ヴィンチがスキップしながら絵を描いていきよるー!!


何が何だか判らん人が大半だと思うのですが、そういう人は今すぐNDSElite Beat Agentsを買ってください。海外ソフトなので普通の店にはないですが、ソフマップなんかのマニア御用達な大型ゲーム店には売ってあるし通販してるところもあります。何なら、日本版前作であるところの押忍!闘え!応援団でも可。
……ぶっちゃけて言うなら、「ゲームに使われてる曲を聞いたらゲームのシーンがリフレインしてきた」ということなんですけどね。普通のゲーム音楽はともかく、クラシックや歌謡曲なんかはゲームと全然違う場所で使われたりするから危険度が高い。たまたま客が居なかったから良かったものの、Queenを聞いていきなり吹き出す店員とか傍目には珍妙以外の何物でもないわけで。


ここで私は気がついた。ああ、これがかつて大騒ぎになったゲーム脳という奴だな!
確かにこれは由々しき問題ですよ。オクラホマ・ミキサーを聞くと進路指導したくなる人間は*1日常生活においてきっと困るはず。パンプキンは多すぎても困るがいなきゃいないで困るのです。ああもうまたマイナーゲームの話題かよこン畜生め!


さて、ゲーム脳は進展するにつれて危険度がさらに高まり、視覚からも悪影響を受けるようになっていきます。例えば、鉄アレイが怖くてチクワを食べられなくなります。なんと、食卓の潤いが失われ栄養バランスまで悪くなるのです。
そして最終段階では、目の前に時限爆弾があるにも関わらず「斜めにいるから爆風は当たらん!」とか言い出すようになります。*2そう、ゲーム脳は生命維持にすら悪影響を及ぼすのです。「大変だ、早くカンガルーにまたがらなくては!」と仰る貴方、貴方も同じくらいヤバいので自覚しましょう。


かくも危険なゲーム脳。なのに我々ゲーマーはどうにも危機感が薄すぎると思います。ゲーム脳に気をつけて、どうか楽しいゲーム生活を!


ちなみに、ゲーム脳を危険感知に役立てることもできます。手術中に医者がいきなり手で五芒星を切り出したら、それは貴方の状態が極めてヤバいというシグナルです。まあ、局麻でもなければそもそも気付きようがない上、気付いたところで何ができるってわけでもないのが困りものですが。

*1:ハッシュドビーフを食べたくなる人間は割と多い気がする。これはテレビ脳?

*2:64か何かでは爆風が丸かったような気もする。どうだっけなぁ。